エルビウムヤグフラクショナルレーザーのメリット
エルビウムヤグフラクショナルレーザーは、エルビウム(元素名)を混ぜた
ヤグ(レーザーを発射する母体。イットリウム、アルミニウム、ガーネットの頭文字)を
使ったフラクショナルレーザー(皮膚に細かい穴を無数に開けて真皮に熱を加えるレーザー)です。
皮膚の深層にまで影響を及ぼせるため、ニキビ跡を残さずに
ニキビ治療ができる手法やニキビ治療後に残ったニキビ跡
そのものを消すことができる手法として近年注目を集めています。
また、皮膚の深層部に刺激を加えることによる皮膚の活性化
などの効果もあり、美容面で有効性が期待されています。
ちなみに、これ以前にもフラクショナルレーザーは存在して
いましたが、それは炭酸ガスを母体とするレーザー蒸散が主流でした。
これも皮膚の深層にまで影響を及ぼせるという点では同様なのですが、
痛みが出やすいだけでなく、特に東洋人の場合は後遺症が出やすいと
いう問題点もありました。
このような事情から、エルビウムヤグを利用したフラクショナルレーザーに主流が移行しつつあります。
エルビウムヤグフラクショナルレーザーのデメリット
しかし、その利用にはもちろんデメリットもあります。
その最大のものは、料金が高くなるということです。
状況によっては保険がきくこともありますが、その場合は施術回数を
増やさなくてはならないため、やはり料金は総額で高くなりがちです。
また、機材を導入している病院も限られるため、近場に導入している病院が無ければ、
遠くにまで出向かなくてはなりません。
施術についての問題点として、痛みが出にくいといっても痛みが無いわけではないため、
人によっては痛みを感じる可能性があることが挙げられます。
さらに、施術後は肌がデリケートになり、赤みや痛みが
出ることもあります。
施術後のアフターケアについては医師の指示に従うように
してください。
それに加えて、施術の失敗で後遺症が出ることも考慮
しなければなりません。
そのため、事前に評判の良い病院を探して施術を受ける
ことが非常に重要となります。
できれば、このような機材を使う前の症状が軽い段階で
ニキビ治療を済ませてしまうことが最も良策であると
言えるでしょう。
にきびの基礎知識~皮脂分泌のバランスは大丈夫ですか?~
厄介なにきびを確実に治すためには、基礎知識について知っておくべきです。にきびは皮脂分泌が過剰になることで起こる病気であり、保険適用される立派な病気だと言えます。もしも、にきびができてしまったのであれば、エルビウムヤグフラクショナルレーザーのような有効な治療法を実施して症状を改善するべきです。
簡単に言うと、にきびは過剰な皮脂の分泌が原因で毛穴がつまって炎症を引き起こしてしまう皮膚の病気であり、医学用語では尋常性座瘡という名前がつけられています。
にきびを軽視している人は少なくありませんが、立派な皮膚の病気なので、正しい知識を持ってケアしていくことが大切です。
煩わしいにきびの問題を引き起こさないためには、皮脂分泌のバランスが乱れていないか確認しておくべきだと言えます。
10代の思春期でにきびができる人が多い理由は、思春期は皮脂の分泌が過剰になるからです。
通常であれば、成長期を過ぎると皮脂の分泌量が正常に戻るので20代以降でにきびに悩まされることは少ないと言えます。
ただし、脂性肌やオイリー肌と呼ばれる肌質の人は、常に皮脂の分泌が過剰となっているので何歳になってもにきびができてしまうでしょう。
また、生活習慣の乱れによって皮脂の分泌量が多くなってしまうことがあり、大人にきびで悩んでいる人の中には生活習慣の乱れが原因となっているケースが多いです。
睡眠不足や栄養不足、ストレスの蓄積などによってもにきびが引き起こされてしまうと理解しておきましょう。
肌質や生活習慣が原因で皮脂の過剰分泌が起こると、毛穴の角質が厚くなって毛穴の出口がふさがれてしまい、皮脂が内側につまった状態になります。
出口が完全にふさがれてしまうと炎症や化膿が引き起こされ、白にきびが形成されるというわけです。
毛穴につまった皮脂を栄養としてアクネ菌が繁殖すると炎症がひどくなって、患部が赤く腫れあがる赤にきびを引き起こします。
にきびが進行すると、毛穴の内側や周辺に白血球が集まってアクネ菌を退治しようとするのですが、結果として炎症がひどくなって膿が溜まるようになるでしょう。白血球の活動が活発になると毛穴の壁が破壊されてしまい、熱を持った硬いしこりのようなにきびができ、硬結にきびと呼ばれる状態になります。硬結にきびまで進行すると痛みを伴うようになり、治療も大変になってしまうので注意してください。
にきびは立派な皮膚の病気なので、病院では保険適用によるにきび治療を受けることができます。
放置しておけば治ると軽視していると、赤にきびや硬結にきびに症状が進行してしまう可能性が高いので、なるべく早く適切な処置を受けることが大切です。
自身の皮脂バランスが大丈夫であるかどうかチェックするとともに、にきびができている場合は病院を受診することを検討してください。